1860年代から小樽はニシン漁の町として発展しました。経済・貿易の活発化にともなって、金融機関や商社が立ち並び、1900年代半ばまでは日本の金融・貿易の街として、北海道経済を牽引する街となりました。しかし、ニシン漁が突然不振になり、経済機能も札幌に移転していったことから、かつて20万人いた人口は半減し、過疎化が進みました。
この寂れた街が復活したのは、1980年代中頃に始まった小樽運河の観光開発が成功したためです。それまでひっそり存在していた20世紀初頭に建設された和洋折衷の建物が観光施設として再活用されるようになり、そのノスタルジックな小樽の風景は、徐々に観光客を集めるようになりました。
この他にも、小樽が市内に100店舗以上の寿司店がある「寿司の街」であること、風光明媚な積丹半島や雄大な自然の大地ニセコに近いことなどから、現在では道央観光の拠点となっており、毎年700万人以上の観光客が訪れる観光の街に生まれ変わったのです。
ちなみに「おたる」の地名は、アイヌ語の「オタ・オㇽ・ナイ」(砂浜の中の川の意味)に由来しています。
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